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Home > ソムリエ > 暖冬物語



● 暖かい冬

 
2007年の幕開け。
 それは2006年の年明けとは全く違う、とても暖かい冬だった。

 2006年は厳冬という言葉がふさわしいほどの寒さと大雪。
 色んな作物に影響を及ぼした。

 その反動なのか、雪らしいものが無く、
 人間にとってはとても過ごしやすい季節に変化した。


● 冬野菜が売れない

 テレビなどで、冬野菜が値崩れをし、考えられない値段で販売されている。
 予定よりも早く出来上がった野菜。

 それが一度に大量に出荷されれば、必然的に値段が安くなる。


 しかし、季節が変われば、そんなことは忘れてしまう。


 「本当に影響を受けるのは、冬が終わってから」と、ある作り手が話をしてくれた。


● 虫が死なない
 
 
 「冬の寒さで、虫が死んでしまうけど、今年はそのまま越冬して、畑で虫が飛んでいる」
 「今年の秋のものは、どうなることやら・・・」

 
 梨を栽培している作り手が、ボソッとつぶやいた。


 どんな虫が飛んでいるかというと、カメムシ。
 これが、梨にとっては致命的なダメージを引き起こす。


● カメムシって


 「カメムシは、梨が小さいうちから、中の果汁を吸い取って、出荷できないものにしてしまう」
 

  ⇒ カメムシによる梨の被害 (具体的にはこちらを参照)


 作り手が悔しそうな顔をしながら言った。

 春から既に活動をしていることになると、被害が大きくなる可能性がかなり高くなる。
 農薬を多数散布すれば、止められることもあるけれど、この作り手には一つの信念があった。


 「農薬を出来る限り減らして、美味しい梨を作る」


 それは、絶対に譲れないものだった。


● 市場関係者から


 農薬を減らせば、最悪の場合、減収は必死の状態になるかもしれない。
 しかし、それでもその栽培を止めることはないという。


 「これを待っている人がたくさんいるから。やるしかないんですよ」


 あまりにも危険な賭けの匂いが漂っていた。


● 温暖化を

 暖冬になった原因の一つに、地球温暖化が大きく関係している。
 CO2の排出量が年々増えてきている日本。

 その影響は、ヒタヒタと足元に近寄ってきている。


 2月に桜が咲いたという声が聞こえてきた。
 4月になったら、梅雨に入って、6月には夏。
 8月に木枯らしが吹いて、10月には大雪。


 そんな季節になってしまうのではないかと思うほど。


● 美味しいものを食べるために

 
 
「温暖化で年々作りにくくなってきてね。詳細は、みかんでも作った方がいいかもしれない」


 そんな悲しい言葉が出てくるほど。
 
 新聞にも今世紀末には、今の名産地は無くなり、どんどん適地が北上するという。
 

● 省エネをしよう!

 美味しいものをいつまでも食べたいという願いは誰しも持っているもの。


 もし、電気代の1円分のCO2を、毎日国民全員が減らす努力をしたら、
 どれだけ産地を守ることになるのだろうか。


 小さいことの積み重ねが、今の日本であり、世界。


 小さいことだけど、省エネをすることで、
 いつまでも美味しい食べ物を守ることにつながることになる。


 自分だけはいいやと思ったら、確実に美味しいものが無くなっていくこと。
 もう、そんな状況にきていることを、ぜひ知って欲しいのです。

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