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Home > ソムリエ > 葉先が枯れた白菜


● テレビを見ていたら

 
朝、テレビを見ていたら、タレントが農村に行き、白菜を収穫して、
 それを料理する番組が放送されていた。

 収穫したての白菜は、みずみずしく、パリパリの食感が楽しめる。
 
 白菜をサラダにして、その味を堪能していた。


● 美味しい時期

 もし、「白菜が一番美味しい時期は?」という質問を受けたら、


 「年明けから2月の間で、霜が降りたとき」と答えるようにしている。


 ただし、霜に当たっただけでは面白くない。
 葉先が枯れてしまった、白菜ほど美味しくてたまらないのだ。


● 甘くなるのは
 
 白菜が美味しくなるというのは、葉で合成されたデンプンがブドウ糖に変化し、
 不凍液という体液になって、糖度が高いものとなる。


 葉物野菜が甘くなるのは、このような原理で出来ている。


 ただの水であれば、氷点下になれば、凍ってしまうが、
 糖度があるため、凍りにくくなる。


 白菜は、自分で生き残るために、そんな技を持っている。


● 霜枯れする

 甘くなるのはいいけれど、霜が降りると、
 水分が飛んでしまって、葉が見事に枯れてしまう。

 そのため、年明けの白菜には、外葉を集めて、
 頭頂部でヒモ止めして、中の白菜を守る。

 つまり、外葉でラップして、寒さから身を守るのだ。


 それでも完全ではないので、葉先が枯れることがある。
 その方がとてもうれしい白菜になる。


 葉先が枯れているものであれば、一目で霜枯れがわかるから。


● 市場関係者から


 「霜枯れした白菜は値段は安くなるね」


 見た目が悪いために、思いっきり値段が安くなってしまう。
 手間をかけたところで、値段が安くなってしまう「霜枯れ白菜」。


 購入する側にとっては、うれしいことだけど、
 手間をかけた分だけのものが手に入らないから、作る側はあまりやりたがらない。


 そんな状況でも作っている人に出会うと、
 それだけの思いを込めて栽培しているから、話も思いっきり弾んでしまう。


● 年明けの白菜

 見た目はマイナスな霜枯れ白菜。
 でも、その美味しさは格別のものがある。

 
 野菜の見た目と中身はイコールになることはないと、私は思う。
 人が勝手な解釈をしているだけで、本当の姿を見極める力を失っているから。


 知る、知らないの差はとてつもなく大きい。
 知らなければ、それだけ人生を損することにつながる。


 年明けは霜枯れ白菜。


 これを知るだけで、多分、白菜の見方が全く違うものになると思う。

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