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Home > ソムリエ > 安いものには理由がある



● 「食品の裏側」を読んで
 
 今、世間でちょっと話題の本がある。


  ⇒ 食品の裏側―みんな大好きな食品添加物


 元添加物の営業マンが、自分の営業の中身と、添加物について書いた本。
 
 添加物の役割について詳細な情報が色々と記載してあった。
 その中の一言が目に留まる。
 

● 安く販売するために

 元々、添加物は入れたくて入れるものではない。

 販売する側から、「商品をより安く販売するために」依頼を受けて、
 コストをかけずに商品を生み出す「魔法の薬」として使用する。


 そして、安く作ることができたメーカーは、小売から喜ばれ、消費者に感謝される。
 低価格という魅力的な言葉に惑わされて。


 著者の安部司氏は、「安い理由を考える人になって欲しい」と警告している。


● 作り手の言葉

 作り手にこんな話を聞いたことがある。


 「スーパーのバイヤーは値下げをしろとしか言わない」
 「売れなきゃ意味がないから、値下げしろ!と罵倒される」


 「値段を下げられば売れる」という固定概念がはびこっていて、
 それを受け入れないと、作ったものが売り切れないという現状。


● 低価格を喜んだ私達

 野菜がお値打ちに買えるとなると、とてもうれしい私達。
 でも、その裏側を考えたことがあるだろうか?


 野菜・果物の販売の世界は、売価計算方式。
 この値段で売りたいというものがあり、そこから原価を計算し、交渉となる。


 それが当たり前の世の中。
 でも、その前に一度だけ考えて欲しい。

 作り手がどんな状況になっているのかを。


● 低価格になるために

 安く売るためには、コストを下げること。
 野菜・果物で一番コストになるのが、人手。


 毎日、畑に行って、虫を取ったり、草を抜いていたら、
 時間ばかり取られてしまい、コスト高を生んでしまう。

 だから、人が長期間、畑に行かなくても、虫に食べられないようにして、
 大きく育つように、農薬と化学肥料を使用する。


 農薬を使えば、長期間、薬が虫を寄せ付けず、キレイに育つ。
 化学肥料を使えば、とても安いコストで、大きく育つ。


 極論を言えば、種を植えて、一度も畑に行かなくても、
 収穫のときにキレイなものができていれば、
 人手がかかっていないから、安く販売できるのだ。


● 人手を削減する

 今一度、あなたに問いかけたい。


 「なぜ、安く野菜・果物が販売できるのか?」を。


 それを喜んで受け入れた私達だからこそ、小売店もお客様の声に応えるため、
 値下げをして販売してきた。


 「栄養ドリンクだけで、お前は生きていけるか?」
 「化学的に作られた栄養食を食べて、健康になれるのか?」


 ある作り手は、「悔しい」といいながら、その現状を伝えてくれた。


● 野菜・果物にはちゃんとした価格がある

 人それぞれによって、作り方が違うので、価格も違う。

 値段が安いからいいというのではなく、もっと別の視点で見ていかないと、
 本当に美味しい野菜・果物が無くなっていく。


 あなた自身は、どんな視点でスーパーを眺めているだろう。
 あなたの仕事で値下げを要求されたら、どんな気持ちになるだろう。


 作り手たちは1年365日。ずっとそんな世界で生活をしているのです。

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