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Home > ソムリエ > 冷蔵庫を疑え!



● 冷蔵庫で傷む
 
 2006年8月はとても暑い夏だった。

 7月までは長雨の影響で平年よりも寒く、
 温度が急激に上がったときは、ものすごい暑さを感じた。

 
 こんな状況になると、決まって野菜の状態が悪くなるというお声を耳にする。


 「購入してすぐに冷蔵庫に入れたのに傷んだの!」
 「3日間、冷蔵庫で保管して傷むなんて!」
 「1週間、ちゃんと冷蔵庫に入れていたのに、腐るとはどういうことだ!」


 こんな声をあなたは出していませんか?


● 冷蔵庫を考える

 CMを見ていると、とても高性能で、
 それこそどんなものでちゃんと保管してくれるように見える。
 
 我が家の冷蔵庫も、設定温度が記されている。


 我が家の設定は、冷蔵庫1℃、冷凍庫−20℃。


 これで十分だと誰でも思うだろう。
 しかし、庫内の温度は、必ずこれになっているとは限らない。


● 計測してみる

 実際にレーザーを使った温度計で計測してみた。
 これはピストルのような形で、食品の温度を計測するのに使用するもの。


   ⇒ 食品衛生用 温度計 フードプロ 

 
 これで我が家の冷蔵を調べてみたら、以下のような結果になった。


 冷蔵庫 設定温度    1℃  計測温度    3〜5℃
 
 冷凍庫 設定温度 −20℃  計測温度 −13〜−16℃


 それぞれ、これだけの違いが生まれている。


● 見た目と事実

 冷蔵庫の設定温度とは、
 その温度になってほしいという指示を出すだけ。


 つまり、必ずその設定になっているとは限らない。


 特に冷凍食品なんて、裏面をよく見てみると、
 「−18℃以下で保存してください」という但書きが記載されている。


 今の我が家の冷蔵庫だったら、
 その品質を保持するための機能は十二分に達していないことに。


 以前、品質管理の専門家に、話を聞いたことがある。

 そのときも、「家庭用冷凍庫の機能では、−18℃にはならない」と。


● 一定にはならない温度

 冷蔵庫という機能を、もう一度考えてみる。

 いつも冷蔵庫は動いているわけではない。

 設定温度になったら、その動きは止まり、
 温度が上昇すれば、また動き出す。


 その繰り返しをしているので、小さい幅ながら、
 冷蔵庫の中の温度は多少の変化をしている。


● 温度変化がもっと注意

 野菜を保存する上で一番注意することは「温度変化」をさせないこと。

 たった2〜3℃のことと思われるかもしれないが、
 野菜にとっては劇的な変化を及ぼす。


 温度の上下は、呼吸活動に直結している。


 温度が上がれば、それだけ呼吸活動が多くなり、
 品質劣化が早くなってしまう。

 また、温度が下がってから上がるということは、
 野菜にとっては冬から春になったようなもの。

 温度が上がった瞬間に一気に活動を活発化させる。


● 冷蔵庫は保管するべき場所ではない

 色んな機能があり、品質を保持するためのものが多く設置された、今の冷蔵庫。

 しかし、冷蔵庫では長期保存することは不可能な環境。

 元々冷蔵庫は、野菜の最適な温度で保管できる場所ではなく、
 ある程度の低温になるところだけで、完全に品質を守ることが出来るものではない。


● 早めに食べるのが基本

 野菜が悪くなるのは、それなりの理由がある。

 購入したら、いつまでも保存するのではなく、
 早めに食べきること。


 長期間保存すれば、野菜の栄養価は少なからず失われて、
 結局は購入したときよりも激減していることが多い。


 安い野菜をたくさん購入して、ストックしても、
 結局、中身のない野菜を食べているとしたら、いかがだろうか?


 冷蔵庫に入れておけば、大丈夫という考え方。

 野菜ソムリエとしては、あなたに今一度、見直して欲しいと思っていることである。

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