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Home > ソムリエ > 種が育たない野菜たち



● とうもろこしのシワ
 
 とうもろこし狩りに行ったときのこと。

 とうもろこしを取って、その中身を見てみると、
 粒々がイッパイになっているのが目に飛び込んできた。

 その一つ一つには、命がこもっていた。

 
 何本かを収穫していたら、その中に1本、粒々がシワになっているものがあった。


● 年老いて


 「これは、熟しすぎたやつだな」


 作り手は淡々と話してくれた。

 
 今のとうもろこしは、熟しすぎると、粒の一つ一つにシワが入る。
 それを目安にして、その前に収穫するように心がける。


● シワが入るもの


 「シワが入るのは、種苗会社で購入した種だね」


 いわゆる、F1種と言われる、種苗会社が開発した、種類の野菜の種。

 これには、色んな特徴がある。
 甘みが強かったり、色が濃いものだったり、販売できるものが多く収穫できたり。


 私たち食べる人たちから見ると、とてもよいものに思える。


● 子供が出来ない種

 昔から、野菜は自分の家で収穫し、その中から種を取っていた。

 しかし、今の種は、その作物から種を取って植えても、
 同じものが収穫することは出来ない。


 それが出来てしまうと、種苗会社の利益が出なくなってしまうから。


● 美味しいものは自分で生み出せない

 美味しいものは誰でも栽培したいし、食べたい作物。


 その種を取り、次の年に栽培しても、その種の悪い遺伝子が発現し、
 同じようなものが収穫することが出来ない。

 遺伝の法則で、どのようにやっても、それが不可能なように作られている。


 つまり、毎年、種を種苗会社から購入することになる。


● 野菜だって植物

 元々、野菜は植物。
 次の世代を残すためには、種を作り、子孫を残そうとする。

 それを可能にしているのは、固定種といわれる、今は失われつつある野菜たち。


● 代々引き継がれた野菜

 伝統野菜・地方野菜といわれるもの。

 今では失われてしまった野菜もあるけれど、長い年月をかけて、変化してきたので、
 私たち日本人の体に合う食べ物になっていた。

 ただ、生産性やコストがかかるなどで、その生産が無くなってしまっている。


● 美味しさだけでない

 美味しいものは、何も甘さや見た目だけではない。
 その作物が持つ命の強さを、私たちの体に取り入れることで、健康へと導かれる。


 人間の手で一気に変化をさせて、誕生した作物と、
 長い年月をかけて自然の中で進化した作物。

 一気に変化させると、その弊害として、
 農薬などの力を借りないと栽培が出来ない事実や、とても弱い作物になっている。
 
 
 「昔より、今の作物の方が弱くなっている」


 多くの作り手が言っている。
 
 野菜から命が消えていくとき、それを食べている私たちの命も
 どんどん弱くなっていくのかもしれない。


 ※参考サイト 野口種苗

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