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● 相談に乗る
野菜嫌いな子供にどうやってたべさせたらいいのかを、
相談されることがある。
「何をやっても、全くダメなんです」
力なく、話をするおかあさん。
何とか力になりたいけど、かなり難解な問題。
そこである一つの事例を紹介したい。
● りんごを食べない子供
りんごの作り手に聞いた話。
畑で作業をしていると、車で通りがかった人から声がかかった。
「りんご畑を見たことが無くて、見せてもらえませんか?」
りんごがちょうど収穫できる時期だったので、
「りんご狩りはやっていないけど、りんごでも食べていったら?」と快く招き入れた。
すると、車の中から、小さな男の子が飛び降りてきて、
畑の中を走り回っていた。
「息子はりんごが全く食べられなくて、畑でも見せようかと・・・」
そんな話を聞いた作り手は、
「思いっきり見て、遊んで行けばいい」と言いながら、りんご畑を案内して回った。
● 笑顔の子供
りんごの作り方から、どれを収穫するものかを、
一つ一つ丁寧に話をして回っていた。
すると、子供が遊びつかれたようで、お母さんの側に寄ってきた。
その手にはりんごを持って。
おかあさんはビックリして、息子に理由を聞こうすると前に、
「りんごを拾って食べたら、おいしいね!」と笑顔で答えたという。
● 作り手の話
完熟したりんごは、自分から落下する。
それを拾って、子供は食べただけ。
今まで全く食べられなかった子供が食べられるりんごだから、
すごいリンゴだと思われるかもしれないけど、何も特別なことはしていないという。
ただ、一つ作り手の話であったのは、
「りんごが育っている土や樹に触れたから、食べられたのではないか」
● 実は
先日、祖母の法要のとき。
祖母の妹さんに同じようなことを言われた。
自分が小さいときに、祖父の月命日の法要には、
必ず祖母の側に座らされて、お坊様のお経を聞いていた。
自分にとっては、正座がとっても痛い思い出だけだった。
でも、お坊様のお経を唱えるときに合唱するのだが、
自分の中でも昔からなじみあることだったので、
今回の法要でも、一緒に合唱することが出来た。
「それが今の若い人には全く出来ない」と祖母の妹さんから言っていた。
小さいときに、体験というものがあったから、
我慢やお経を唱えることに対して、
全く抵抗がなく、参加することが出来たのだ。
● 体験することと、教えること
何かを教えるというのではなく、まずは体験すること。
そこから何を学ぶかは、後から付いてくる。
「体のためだから食べなさい」と言いながら、一生懸命になること。
それよりももっとやってみるべきことがあると思う。
目の前の料理でダメだったら、一度だけでよいから、
畑に行って、畑の土や実を触って、何かを感じたほうがいいのではないだろうか。
体験の中から、何かを感じて、生み出すのは子供の方。
色んな体験が、その人を作り出していく。
そんな中で子供は何かをつかんでいくのではないかな。
生きる力を見つけようとして。
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