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Home > ソムリエ > サイズに分けるとまずくなる



● キレイに並べられている売り場

 スーパーは私の学びの場。
 いろんな野菜がたくさん溢れている。

 キレイに加工されて、申し分のない形、色などで、来店者にアピールしている。
 その中で、今もっとも売り場の多くを占めているが、かんきつ類。

 いつも思うのだが、そのキレイさに違和感を感じてしまう。


● すべてが同じ大きさ


 「かんきつ類って、同じ大きさに分けるものでしょ?」


 ある人から出てきた言葉だった。
 
 その人曰く、
 「サイズ別にするのは、当たり前。服でもサイズ別にしているのだから。」
 という考えから来るらしい。

 確かに、スーパーで並べられているものは同じ大きさ。
 

● サイズに分けるのは、食べる人のため

 市場取引をすると、色んな条件がある。
 味、量、見た目、大きさ。

 その中でもサイズ(大きさ)は価格に大きく影響する。


 大きすぎず、小さすぎず。


 食べる人が一番喜ぶ大きさを選び出すために。

 
● 機械で分ける

 収穫されたかんきつ類を、一度に大量に選別することが出来るのが、選果機械。

 長いベルトコンベアーに乗って、転がりながら、大きさ別にどんどん分けていく。
 その光景を見ると、思わずため息が出るほど。


 まるで、どこかの工場のように。


 その行為自体は、見ているだけではわからないことがある。
 実は、選果機を通ることで、柑橘類はある現象を引き起こす。

 
● 味が悪くなる

 機械で一度に大量に選別すること。
 それを人間が行えば、労力とコストがかかるため、負担を軽減する目的で行われる。

 少しでも安く購入するために考え出された機械化。

 しかし、それが柑橘を「まずくしている」という事実を知っている人はいるだろうか。


● 触れば触るほど

 ベルトコンベアーを転がる柑橘。
 転がれば、転がるだけ、かんきつ類は力が加わって、ストレスをかけられる。

 そのストレスがかかると、美味しさを損なっていき、保存も利かなくなるのだ。


 これは作り手が共通している考え。


 美味しさにこだわる人は、全く選果機にかけることをしない。
 収穫して、とてもやさしく、子供をいたわるかのように、ソフトに箱の中に入れていく。


 そんなときに話しかけると、「せっかく作ったものを美味しく食べてもらわなきゃ」と。

 
● 安さが生み出した弊害


 「サイズに分けることが当たり前」


 その考えがある限り、私たちは美味しいものが食べることが出来ない。

 人間だって、大きな人、小さな人はたくさんいる。
 野菜や果物だけにサイズを指定して、本当にいいのだろうか。


 「美味しいものを食べてほしいけど、値段がね・・・」


 作り手が残念そうにいいながら、選果機を通す。

 人間と同じで、やさしく扱っていくことで、美味しいものになるはずなのに。


 作り手の思いと食べる人の思いが一緒になったときに、
 きっと美味しいものにめぐり合えると、私は信じている。

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