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● 野菜の高騰を見て
「野菜が高いね」
全国の野菜生育が悪くなると、どこでも聞かれる言葉。
そんな時に、付け加えられるのは、「農家って、儲かっていいね」ということ。
私は思わず聞きたくなる。
「本当に儲かっていると思います?」と。
● 市場という考え
市場での取引。
生産するものが多ければ、値段が安くなり、
生産するものが少なければ、値段が高くなる。
誰が見ても、その考えに異を唱える人はいない。
それが当たり前。
それが世の中。
確かにそういわれるかもしれないが、その事にある問題がある。
● 値段は3秒
市場は「せり」というシステムで動いている。
中卸という免許を持った人が、せり場に出てきた野菜に対して、
いくらで購入するかを、自分で決めて、値段を入れていく。
朝早くから、動き出すせりは、活気がある。
でも、その野菜はおおよそ3秒で値段が決まってしまう。
● 人生は他人が決める
ある作り手に言われたこと。
「俺たちが一生懸命に作った野菜を、誰も知らない人が値段を3秒で決める」
「作った人が値段を決められないなんて、おかしいじゃないか」
その話を聞いて、うなづくしかなかった。
● 収入が半減するリスク
私たちは仕事をして、収入を得ている。
それがそのときの相場で決まるのだったら、どうだろうか。
自分の仕事の結果で、判断されるのであれば納得がいく。
しかし、他の人の生産量が多いからという事で、思い切り値段が下げられる。
月収30万円だった人が、いきなり15万円になることも。
自分に置き換えたら、「仕事する人が多いから、給料半分ね!」と
いわれるようなのもの。
予定していた収入がもらえない仕事だったら、あなたはするだろうか。
● だから、考えたい
作り手たちが一番望んでいること。
それは、安定収入。
高値になって儲かるのは、出荷が出来る人だけ。
ほとんどの人は出荷できずに、収入が得られない。
安くなれば、なおさら収入は減ってしまう。
作り手は、他人にゲタを預けて、勝負する。
その中で生きていく職人たち。
値段が高くなっても、安くなっても、作り手はあまり関係ない。
自分が望んだ値段で売れる事の方が、一番幸せだったりする。
● あなたは3秒で生きていけるか
今一度いう。
もし、あなたの値段が3秒で決まるとしたら、どうだろうか。
それでもやり切れるだけの思いは持てるだろうか。
そんな世界で作り手たちは、今も、これからも、必死に戦っているのです。
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