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Home > ソムリエ > れんこん栽培は我慢大会



● あなたに質問する


「れんこんは、どこで栽培しているかをご存知だろうか?」

この質問に即答できる人はいるだろうか。
答えは「水田」。

稲作と同じく、れんこんは水田でスクスクと育つ野菜。


● 収穫は幸福感に満ち溢れるものだか

農産物のもっとも幸福な瞬間といえば、収穫。
リンゴ狩りやぶどう狩りと言ったツアーがあるのが、
食べられるという幸福感に満ち溢れているから。

果物ならいいが、そのまま生で食べることが出来ない野菜たちもある。

ほうれん草やさつまいもといったものも、収穫するという事になると、やはりハッピーな気分になる。

しかし、れんこんだけは、そうはいかない。


● 穏やかな収穫

10月に、れんこんの作り手に会いに行った。

れんこんの収穫は、水田の中に入って、座りながら、
機械で水圧を高めた水を田んぼに打ち込んで、泥を洗い流し、
浮いてきたれんこんを収穫する。

水田に座って、プカプカ浮いてくるのを眺めていると、とても穏やかな作業に見える。

笑いながら、ゆっくりと収穫。
ただ、水を吸い上げるポンプのモーターが激しく動いていた。


そんな光景を目の当たりにして、のんびりした気持ちになっていた。
その後に聞いた話しで、私はたった一場面しか見ていないことに気づかされたのだ。


● 凍る水田

これからは冬。
すると、れんこん畑は、水田の水が見事に凍ってしまう。
この季節は栽培をする者にとって、最も過酷時期。


朝から収穫するなんて全く無理で、昼からの作業。

しかし、たった数時間でも、吹きさらしの中で水温0度近い水田に座って、
収穫するとなると、ある種の我慢大会。

完全防備で行っても、収穫していると、足はしびれ、手はかじかみ、
寒さとの戦いを強いられる。


「水田から上がってきたときは、真っ先にお風呂に入らないと、生き返らない」と
教えてくれた作り手。


れんこん栽培のもっとも幸福と感じる瞬間は、
冬の寒空から帰ってから入るお風呂かもしれない。


たった一つのれんこんも人間の手によって、食べることが出来る。
れんこんにはこんな物語がある。


● だから、ソムリエは提案します

そんな作業をして、収穫された「れんこん」。
だから、より美味しく食べるために、裏技を公開します。


今回はとっても、シンプル。

皮をむいて、そのままにしていると、褐色になるれんこん。
これはアクで、酸化したポリフェノール。

その酸化を止めればいい。


そこで裏技。

れんこんは、水でなく、お酢をつけるようにする。
すると、乾燥するまで、酸化を食い止めてくれる。

さらに、もう一つ。
れんこんには糸と引く性質があるけど、お酢につけることで、
その糸を抑えるので、シャキシャキとした歯ごたえが得られるという一石二鳥の効果が。


そろそろれんこんが一番美味しくなる時期。
明日あたりに、れんこんの煮物もいかがだろうか。

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