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● 真っ赤なりんごを見て
今日は2005年10月30日。 いよいよ11月も目前と迫ってきた。
11月になると、私はあるものに心が奪われてしまう。
それは、りんご。
それも「ふじ」というりんごの王様の登場で、 やっと食べられるという期待が胸いっぱいに膨らんでいるのだ。
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10月出る「ふじ」は
長野の知り合いの作り手に、こんな話を聞いたことがある。
普通の作り手は、10月の下旬から出荷できるように「ふじ」を育てていく。 りんごの「ふじ」はもっとも人気がある品種だから、人よりも早く出荷しようとする。 その方が値段を高くして、販売することが出来るから。
早く出荷できるようにするというのは、りんごに早く赤く色づかせること。
私達、消費者は真っ赤なりんごを見て、「美味しそう」と思う。 しかし、それは全くの誤解。
トマトなら、真っ赤に熟したものがもっとも美味しいが、 本来、りんごはそうではない。
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早く赤く色づかせるコツ
りんごが色づくメカニズムはとても簡単。
日光の中にある紫外線が表皮に当たるとアントシアニンが作られる。 それが真っ赤な色を産み出していく。
だから、作り手は色んな方法で色づかせる。
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りんごの周りにある葉を摘み取って、日光が当たりやすいようにする作業、「葉摘み」。 ・
畑にシルバーシートを引いて、日光を下から、りんごの果実に、反射して当てる。 ・
日光が当たっていない果実の側面を、くるりと回して、日光に当てる作業、「玉回し」。
消費者が色づきが良いものを購入するから、それに見合ったものを育てているのだ。
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こんな実験結果がある
実は、このような作業を一切しない、「葉取らずりんご」というのが、この世に存在する。
葉がりんごの上になり、日光を遮るので、その部分だけ色が付かない。 見た目は全く悪いが、味は格別。 同じ人が作っても、格段の差を生んでしまうほど。
ここにある小学校の実験結果がある。
3つのりんごを比べよう
おいしいりんごのひみつ(メモ編)
おいしいりんごのひみつ(画像編)
これらを見て、あなたは何を思うだろうか。
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だから、ソムリエは提案します
真っ赤に色づいているから、美味しいりんご。 それも美味しいが、葉取らずのりんごと比較すると、「軍配は葉取らずに上がる」と作り手は言う。
見た目が重視な取引。 色づきが悪いと思いっきり値段に格差を産み出してしまう。
それが今の世の中。 でも、本当は見た目でなく、味で勝負するのが果物だ。
りんごの季節はとても長い。 その期間の中でぜひとも、一度は葉取らずのりんごを食べて欲しい。 それも11月上旬まで木に付いていたものを。(長野県の場合)
きっとあなたの味覚に衝撃を与えることに。
去年は台風によって全滅してしまった知り合いのりんごの作り手。
今年の「葉取らずりんご」を、私は楽しみ待ち望んでいる。 |
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