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● 廃棄処分されるレタス達
先日、テレビを見ていたら、野菜が暴落していると報道されていた。
その中でも「キャベツ」と「レタス」は顕著。
テレビは、畑で廃棄処分にしている状況を克明に映し出していた。
昨年と違って、梅雨も少なく、病気になったりするものが少なかった今年。
植え付けをしたほとんどのものが順調に生育した。
おかげで、生産量は一気に増え、需要と供給のバランスを崩すことになったのだ。
本当は1ケース(16玉入り)を1600円程度で買って欲しい作り手。
でも、相場では1ケース2〜300円。
原価は600円程度。
出荷すればするだけ大赤字。
だから、収穫しても出荷せずに、廃棄処分する道を選ぶ。
● 安くなっても、購入量は増えず
消費者にとっては、値段が安くなることは、とても有難いこと。
たくさん食べられると思いきや、実際はそうではない。
レタスやキャベツといった野菜は、ほぼ家庭の消費量が決まっている。
例えば、1玉100円のものが、50円なっても、1回に2玉をずっと購入されることはない。
どんなに値段が安くなっても、消費されるのであれば、まだいい。
でも、値段が落ちたところで、消費拡大には繋がらないのがほとんど。
安くなって浮いた分は、他に購入したいものに回っていくから。
● 廃棄処分するのは、自分の畑で
廃棄処分といっても、どのようにするのかを知っている人は少ないと思う。
テレビでも廃棄処分をすることを報道して、
レタスを収穫してある箇所に固めていくところで終わっていた。
廃棄処分する方法は、
畑に置いておき、その上からトラクターをかけて、土と一緒に掘り起こして、粉砕する。
土の栄養にするから、良いように思うが、それを行うときに、もっとも心が痛む時。
自分が一生懸命育てた野菜たちを、自分の手で葬り去るという行為。
本当なら、誰かに食べてもらえたはずが、そのまま土に還っていく。
● 暴落したときの野菜は
暴落したときの野菜の状態は、作り手にとって、ある意味、最高に近い状態のもの。
「これだけ良いものが食べてもらえないなんて」
本当にそう思えるほど、美味しく、甘く、うまいと言える状態。
それを自分の手で葬り去るのだから、その深い悲しみは計り知れない。
あなたの仕事が一生懸命に仕事を終えても、それが全くの無駄になり、
もう一度元通りにしなさいと言われたら、どんな気持になるだろう。
毎年、年に2〜3回程度の廃棄処分だったのが、今年は既に10回を数えるところも。
誰にも、どうすることが出来ない。
ただ、早く時間が過ぎ去るのを見守るしかない。
そのたびに、作り手の心の中は、涙が溢れている。
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