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● 1通のメール
ある主婦の方から、1通のメールを頂戴した。
>我が家は自営業。自宅は滋賀ですが、主人の仕事の都合で、
>毎年夏の間(6〜9月)函館、札幌へ出張中です。
>今年で12回目になりました。
>メルマガで「とうもろこし」のお話がありましたが、
>新鮮な「とうもろこし」はとても美味しいですよね。
>12年前、たまたま函館の国道沿いで「とうもろこしの露天販売」に寄ったのがきっかけで、
>毎年そこの「とうもろこし」を味わっています。
>そのうち顔なじみになり、自宅まで遊びに行き、農場も見学しました。
>美味しい「とうもろこし」より、とても人の良い、おじさん、おばさんの人間性に一番惚れたようですね。
>いつまでも元気で作って頂きたいと思います。
このメールを読んだ後、私の心の中を風が吹き抜けていった。
先日、行った北海道。
その光景が目の前に広がったからだ。
そして、このメールはある重要な事を伝えている。
● 8月にすること
8月と言えば、お盆休み。
もしかすると、あなたもご両親や、おじいさん・おばあさんの家に行ったかもしれない。
行けば、笑顔で迎えてくれる人たち。
そこで出させる食べ物を食べると、もっと笑顔になる。
昔食べた懐かしい味。
私も、このお盆に両親の家に帰った。
出されたのは、なんてことの無い「お豆の煮物」。
でも、それは私が小さい頃から食べていた味。
たったそれだけのことかもしれないけど、私の心を満たすには十二分だった。
実は、このことと、先ほどご紹介したメールは同じ。
迎えてくれた人は、私達を笑顔にしてくれる。
それは作り手も同じなのだ。
● 作り手だって、人間だ
作り手の育てたものを「美味しい!」と言ってくれるか、何も言わないか、その差は大きい。
それは、メールを頂いた方と作り手の関わり。
心と心の交流があるからこそ、成り立つ関係。
毎年うかがって、「美味しい!」と言われれば、作り手だってやる気になる。
「あの人のために美味しいものを作らないといけないなぁ」
そう思う心は、親が子供に美味しいものを食べさせる気持ちと全く同じ。
心を開いて、本音を言う。
言いにくいと思うかもしれないけど、その方が絶対に美味しいものに巡りあう。
お金だけを言えば、お金だけの関係。
本音を言えば、本音の関係。
怖いことをいうと、消費者が見えないから、どんな悪い事をしようと、
お金だけの関係だから、そこに罪悪感は全く生まれない。
「それをしないと生きていけない世の中だから」と、自分を肯定して作業をする。
でも、自分の見知った人に食べてもらったとしたら、手を抜くことは一切しない。
その反対に、想いっきり手間をかけて、美味しいものにしていく。
目の前で、美味しいという声と、嬉しい笑顔をみせてくれるから。
● 作り手に心を伝えよう
「生産者の顔が見えるもの」とよく言われることだけど、
本当は作り手だって、「消費者の顔を見たい」のだ。
自分が育てたものが、どこの、どんな人に食べられて、
どんな家庭を幸せにしているのか。
それを知ることが出来た作り手のものは、美味しいものに少しずつなっていく。
美味しいものは、自分で探しに行かなければ、めぐり合うことはない。
苦労をしない人は、それなりに。
苦労をして手に入れた人には、それ相応のものが。
世の中は上手くできている。
本当に安全で美味しい野菜を手に入れようと思うなら、
この人と思えるところに行って、自分の心を伝えてください。
それを続けていくと、いつかあなたの目の前に、素敵な作り手が現れるだろう。
そうすることで、安全で美味しい野菜が手に入るようになる。
● 作り手に伝えてください
この主婦の方から頂いたメールはとても嬉しい関係を具体的に伝えている。
どうか、この作り手に伝えて欲しい。
「あなたがいるから、私達は毎年ここに来れるのですよ」と。
美味しい野菜と、嬉しい笑顔。
それだけで作り手はまた必死に頑張って作業をしてくれる。
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