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● 原油高騰
「原油高騰」
このニュースはほぼ連日、私たちの目にする文字。
ガソリンスタンドに掲げられている値段に、閉口してしまうことがある。
またニュースで、納豆を作っているメーカーが、原油高騰で発砲スチロールが高騰し、
値上げしないと無理なのに、それさえ許されないと話していた。
同様のことが、農家にも起こっている。
● 一年中あるから招く悲劇
今、スーパーに行けば、何でも手に入る。
もっと言えば、夏でも冬野菜を購入することが出来る。その反対もしかり。
ある作り手から、もう冬のものは作らないという事を聞かされた。
その理由は「コスト高になってしまって、利益が出なくなってしまった」から。
ここにも、原油高騰の影響が忍び寄っているのだ。
● 冬にはハウス栽培が必需品
冬に美味しい野菜というと、ほうれん草や小松菜といった、葉物野菜が代表的。
いわゆる旬。
それについては、いつかお話をする予定だが、実はトマトが美味しい時期。
(ただし、名人が作った場合)
トマトの旬といえば、夏。
でも、冬に作るともっと美味しくなる。
理由は、生育期間が長いから。
日照不足もあり、じっくりと熟すトマトは、夏には無い味になる。
そのコクと、深みを味わうと、夏のトマトが食べられないほど。
3年前に一度食べた絶品トマト。
今でもあの味が忘れられない。
でも、そのトマトがもう作れない。
● 販売価格主義のスーパー
農産物は通常、スーパーなどの小売店にて販売される。
しかし、そこの考えは、「価格主義」。
どんな風になろうとも、価格が変わることを良しとはしない。
例えば、298円で販売していたものが300円になろうものなら、
一切の取引をしないというくらい。
単純に売れないからという理由で、取引が中止されることも。
いくら美味しいものを作ろうとしても、
販売価格が決められてしまうと、やれることが限られる。
そこに、原油高騰。
冬の栽培は暖房が必需品。
その原料になるのが、重油。
必然的に、コスト高になる。
販売価格は決められて、コスト高になれば、利益は少なくなる。
冬の栽培をやめるか、他の品目に切り替えると言う人たちが増えてきた。
例え、栽培を続けたとしても、もっとコストを下げるために、
手間を抜くしか残されていない。
この冬、野菜たちがもっと悲鳴を上げるような気がしている。
子供を育てるのに、手間をかけない親はいない。
でも、野菜は手間さえ、かけさせてもらえないのが、この世の中。
その反動が少しずつ、私たちに降りかかっている事を、あなたは知らない。
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